受託水素化事業のご紹介
/ Hydrogenation /

1919年(大正8年)、弊社は宇治川の豊富な水を電気分解することにより
酸素の製造販売を開始致しました。
当初は廃棄していた「水素を何かに活かせないか?」
当時の「モッタイナイ」精神から生まれたのが当社の水素化技術です。
以降100年以上にわたって、当社は水素化と共に歩み続けています。

ご要望に応じて、高圧水素化やシス・トランス異性体を制御した水素化など
当社独自の技術を駆使した、水素化反応を受託しております。
水素化でお困りのことがあれば、ぜひ当社にお問合せ下さい。

受託の流れ

①お問合せ・ご相談

お困りごとについてお聞かせください。

②お打ち合わせ

目的物・品質・数量等について、詳細に打ち合わせを行います。​

③ラボ検討・お見積り​

お打ち合わせの内容に基づき、ラボ検討を実施します。
随時、ご相談しながら、検討を進めていきます。

④実機製造

ご要望の数量を実機プラントにて製造致します。

新日本理化と水素化

新日本理化と水素化のつながりは90年以上に及びます。多くの既存製品に当社の水素化技術が生きており、現在も日々水素化技術の発展に努めております。

新日本理化と水素化の表

新日本理化の水素化技術の特徴

  1. 90年以上の操業実績、豊富な技術・知見・ノウハウの蓄積
  2. 高圧水素が使用可能(バッチ:~5MPa/連続:~20MPa )
  3. 多様な装置(バッチ&連続装置)
  4. 幅広い数量に対応可能(百キロ~数千トン)
  5. 反応・晶析・蒸留等、前後工程を含めた受託も可能

バッチ式高圧反応設備

容量(L) 最高圧力(MPa) 最高温度(°C) 材質
0.3~6 20 300 SUS(304/316/316L)
400 2 180 SUS(304/316)
8,000~12,000 1~5 150~250 SUS(304/316/316L)

※ 上記バッチ式以外に、連続式高圧反応設備も保有しています。

蒸留設備

容量(L) 减圧度(mmHg) 最高温度(°C) 理論段数 材質
400 5 250 2 SUS304
600~11,000 5 250 18 SUS(316/316L)

反応・晶析設備

容量(L) 减圧度(mmHg) 最高温度(°C) 材質
200 5 120 GL
1,000~11,000 10 180~250 SUS(316/316L)

新日本理化の水素化反応例

下記に記載している製品・開発品は一例であり、他にも多くの水素化実績がございます。
水素化でお困りのことがあれば、ぜひ当社にお問合せ下さい。

芳香環の水素化

一般的に芳香環の水素化は、二重結合・三重結合の水素化よりも厳しい条件(高圧)を要します。新日本理化なら、高圧水素を用いた芳香環の水素化が可能です。

芳香環の水素化

Cis/trans選択的水素化

複数の置換基をもつ芳香環の水素化は、一般的にcis/trans混合物の水素化物を与えますが、多くの場合、必要とされるのはどちらか一方の異性体のみです。
新日本理化なら、cis/transピュアなシクロヘキサン類を作り分けすることができます。

Cis/trans選択的水素化

芳香環の水素化

フェノール環の部分水素化

フェノール環を水素化すると、一般的にシクロヘキサノール類が得られます。
新日本理化なら、水素化条件を最適化することにより、反応中間体であるシクロヘキサノン類を選択的に得ることもできます。

フェノール環の部分水素化

芳香環の水素化

多環芳香族の選択的水素化

新日本理化なら、多環芳香族の一方/全ての環を選択的に水素化することができます。

多環芳香族の選択的水素化

芳香環の水素化

官能基選択的水素化

分子内に複数の水素化されうる官能基がある場合、一般的に一方のみを水素化し、他方を水素化せずに残すのは容易ではありません。
新日本理化なら、二重結合とカルボニル基が含まれる場合、反応性が高い二重結合を選択的に水素化するのはもちろん、二重結合に比べ反応性が低いカルボニル基を選択的に水素化することも可能です。
同様に、二重結合とエステル基が含まれる場合、二重結合を選択的に、もしくはエステル基を選択的に水素化することも可能です。

官能基選択的水素化

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