グリーンローン 第1回レポーティング
2021年9月30日に実行しました「グリーンローン」につきまして、第1回レポーティングを以下の通り開示いたします。
第1回レポーティング評価期間は、本プロジェクトの資金使途である京都R&Dセンターが竣工しました2021年5月より1年間であります。
・プロジェクトの概要
グリーンプロジェクト
建物名 | 京都R&Dセンター | |
所在地 | 京都府相良郡精華町光台一丁目5番4 | |
竣工 | 2021年5月 | |
建築面積 | 2,136 ㎡ | |
延べ床面積 | 3,726 ㎡ | |
総事業費 | 約30億円 | |
環境認証の取得等 | CASBEE自己評価B+相当クラス |
・資金の充当状況
資金の充当は完了しております。
借入先名称 | 借入日 | 返済期日 | 借入額 | 充当額 | 未充当額 |
株式会社りそな銀行 株式会社日本政策投資銀行 株式会社三菱UFJ銀行 |
2021-09-30 | 2031-09-30 | 30億円 | 30億円 | - |
・グリーンプロジェクトによる環境改善効果
評価期間 | CO2削減効果(t-CO2/年) | エネルギー消費削減量(kWh) |
2021-05-01~2022-04-30 | 98.4 | 986,200 |
※ CO2削減効果:CASBEE評価における一般的な建物のライフサイクルCO2排出量と比較したCO2削減量
※ エネルギー消費削減量:CASBEE評価における非住宅部分の一次消費エネルギー量統計値と比較したエネルギー消費削減量
当プロジェクトの資金を充当し建設しました京都R&Dセンターは、省エネ効果の高い空調システムのほか、研究員の安全を守るドラフトや廃熱排気を含む全館空調システムを採用し、環境に配慮するとともに人・社会への安全安心も考慮した建築設計となっております。第1回レポーティング評価期間における当センターの電力使用量は573,086(kWh)、そのCO2排出量は201.2(t-CO2/年)でありました。その環境改善効果は、CO2においては一般的な建物のライフサイクルCO2排出量と比較し98.4(t-CO2/年)の削減、エネルギー消費量においては一次消費エネルギー量統計値と比較し986,200(kWh)の削減となりました。
当社の新たな価値創造拠点として新設した当センターでは、社会課題の解決に向けた研究開発を進めております。特に環境課題へのアプローチに力を入れており、環境負荷が高いとされる石油由来原料を使用した製品の原料をバイオマスに置き換える研究や、プラスチックの資源循環に寄与するプラスチック添加剤などの開発に取り組んでおります。
2021年には、当社製品である汎用可塑剤のDOP、DINPの石油由来原料をバイオマスに置き換えた「グリーンサイザー」シリーズを開発・上市いたしました。可塑剤は樹脂の加工において配合される数量が多いため、「グリーンサイザー」を配合することで樹脂自体のバイオマス度を大きく向上させることができます。現在サンプルワークやマーケティング調査を行うなど市場開拓に注力しております。なお、「グリーンサイザー」シリーズは全て、一般社団法人有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」※を取得しております。
※バイオマスマークとは、一般社団法人有機資源協会が認定する、生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質および安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。(一般社団法人日本有機資源協会より)
当社は2025年度を最終年度とする中期経営計画において、「環境・社会・人(命)に関わる課題に果敢にチャレンジし、価値創造企業を目指す」というコンセプトを掲げております。今後も引き続きバイオマス由来製品のラインアップ拡充に努め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
<本件に関するお問合せ先>
経営企画部 担当者:鳥井 (TEL:06-6202-0621)