新日本理化の
モノづくりmonozukuri
研究の現場から
企業だからこそできる
壮大なものづくり
大学でできる実験ってフラスコぐらいの小スケールの実験ですよね。ところが会社に入って実験をするとなると最終的には2、3メートルもある巨大な設備を使って製品をつくることができるんです。学生時代にはできなかったダイナミックな実験ができるのは研究員として嬉しさがありますね。それに加え、製品化に成功すれば自分が研究したものが世の中に出て、身近な場所で使われるといった目に見える成果を感じることもできるんです。私は以前、次世代乾電池を電池メーカーと共同で開発研究していたのですが、成功すれば国内にとどまらず世界中で自分が開発に携わった製品が使われるという非常に夢のある案件に関わっていました。こういったチャンスがたくさん転がっている新日本理化は、モノづくりにロマンを感じる人にとって最適な環境ではないかと思います。
研究員が感じるもの
づくりの苦悩と
製品を
世に出すという責任感

当社の強みである『水素化技術』。この技術を受託する事業の拡大に向け、徳島工場に「アーム2000」という特殊な設備を導入し、水添プロジェクトチームを立ち上げたことがありました。ところが顧客にトラブルが発生し、予定していた案件がなかなか動かなくなってしまったんです。この事業のために工場を建て、設備も用意ができているのに動かすことができない、そもそも動かすモノがない。これはモノをつくる側の人間にとって大きな苦悩なんです。
大学の実験のようにモノをつくることがゴールではなく、私たちが目指すのはつくる先の、モノを「売る」ところ。研究を通してアイデアを練り、それに向けて設備を整え、生産し、世の中に送り出す。これが私たちが手掛ける仕事の一連の流れであり、私たちが最も大切にしている、顧客の要望に応え事業化に繫げるということです。そのため新日本理化ではラボスケールの研究から製品を市場に送り出すまでを、同じ人間が一貫して関わり続けることができるんです。ですので、このプロセスに楽しみを見出せる人と共に働きたいですね。
顧客のパートナーであり続けるために
新日本理化の研究者としてあるべき姿

私が当社に入社して30年が経ちました。若手社員を育てる立場となり早数十年。彼らに伝え続けているのは「スペシャリストになれ」ということ。
私の言う「スペシャリスト」とは、何か一つに特化している人間を指しているわけでは無く、顧客から何を問われても答えることができ、そのうえで「この分野だけは私に任せてください」と言える、ジェネラルでありながらも、誰にも負けない強みを持った人間、と定義しています。
顧客が言っていることがわからず、お互いが意見を言い合うのはディスカッションとは呼べませんし、その会話に生産性も付随しません。ですので、勉強熱心で人の意見を素直に聞いてくれる方に入社していただきたいですね。理系の人間って理屈で考えて自分の意見を曲げない頑固な人が多かったりするんです。特に研究者にはどうしてもそういった部分が顕著です。
当社は開発と営業が一体化し、顧客の要望に応えていくことを大切にしていますので、素直で柔軟性のある人が当社には向いているのではないかなと思いますね。
変わることと、変わらぬこと
新日本理化のモノづくりの「今」と「未来」
現在、新日本理化は天然油脂関係の事業や石油化学の事業など、天然系・石油系両方の資源を使用し、事業を展開しています。樹脂や樹脂原料、樹脂添加剤の分野までも手掛けています。今後も樹脂周りは強化していきたいですね。その他、当社がカバーしている商品分野は非常に幅広く、展開している商品分野でいえば総合化学メーカー並みの広がりを持っていると自負しています。ですので、皆さんが各々興味を持っている分野にアプローチができ、チャレンジができる環境が新日本理化にはあります。当社は上場企業でありながらも若手がチャレンジできる社風が根差しているので、「やりたいことができない」という理由で会社を離れていった人を私は見たことがありません。
当社は高水準の生産技術を持っていますから、今まですべてオリジナルの製造技術を使ってきました。これからは、大学や他企業の技術のタネをどんどん取り込むことができるオープンイノベーションという体制を活性化し、製品化の部分に力を入れより良い品質の製品をどこよりも早く、世の中にお届けしていきたいですね。